神戸の方の本づくり/阪神淡路大震災。全壊した自宅。父を、母を、長男が掘り起こしてくれた。

神戸の方の本づくりでは、やはり阪神淡路大震災は、大きな出来事として物語の1ページとなってきます。あの日の家族の記録、父親と母親を掘り起こしてくれた、息子への感謝の思い。夫が大工さんと2人で、1年間をかけて、自力で両親の家を再建してくれたこと。

大きな困難を乗り越えた家族愛が、そこには描かれています。全壊した家の写真も掲載します。後世に残す価値ある記録でもあります。

◎神戸の方の震災の日の原稿（一部抜粋）

父は、座ったままで埋まっていた。母は、座卓とテレビの隙間に埋まっていた。長男は2階で寝ていて、2階が1階にスライドしただけで、無事だった。

父は、掘り起こしやすかったらしい。数時間後には出て来た。顔を怪我をしていた。壁土が、口の中に入っていた。母は、上に大量の瓦礫があったので、道具がないと掘り起こせない。長男が救援してくれる人たちに集まっていただき、一緒に掘り起こした。（中略）

阪神淡路大震災。全壊した自宅。父を、母を、長男が掘り起こしてくれた。長男には、いまでも感謝している。

※画像はご本人の許諾をいただいて公開しています。

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