top of page

本作りの費用、引き返す勇気も必要かも?


本作りでは、仕様と費用について慎重に確認する必要があります。追加費用が発生するイメージがあると思います。では、本作りの費用は不透明なのでしょうか? それは、そうではありません。仕様の変化によって、制作費は変化します。構成要素が多くて、分かりにくくなっている状態です。また、企業の持ち味によっても費用明細は変化します。本作りという文化に関わる企業は、費用面でも誠実に対応しており、不透明ということはありません。


企業の持ち味というのは、原稿は外注なのか内部制作か、デザインは外注なのか内部制作なのか、内部で印刷出来るのかなどです(内部で出来るからといって、安いとは限らないんですが)。企業によりさまざまです。それに伴い、料金体系も異なります。シンプルな料金表では表現しづらく、オプションでの対応となりがちです。


制作工程もまた、さまざまです。原稿を自分で書き上げる場合と、ライターの取材を受けて第一稿を書いてもらい、朱書きを入れていく場合。画像が揃っている場合と、カメラマンに撮影してもらう場合。デザインは表紙と目次以外は統一フォーマットなのか、フォトエッセイ集として5パターンぐらい設定するのか、もしくはさまざまなフォーマットが混在する雑誌風にするのかなどで変わってきます。


印刷の仕様もさまざまです。(さまざま、と何回書いていることやら)。

サイズは、A5かA4か、もしくは変形サイズで表現するのか。ページ数は20ページ程度なのか、50ページか、100ページを超えるのか。ハードカバーかソフトカバーか。腰巻きや栞(しおり)、箔押しなどの加工、紙質、紙の厚みの検討。色校正は、デジタルコンセンサス(簡易色校)か厳密な本紙校正かなどなどです。


イメージ通りのクオリティと、コストのバランスをとる必要があります。工程と費用の納得感については、私たち説明する側に説明責任があり、選択肢の提示も必須です。

過剰包装のようなオーバースペックも要注意です。「このオプションを選択する代わりに、ページ数を減らすことにする」など、登山と同じく、ときには引き返す勇気も必要かもしれません。





Comments


bottom of page