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本づくりの醍醐味〜その2.作者と編集者の愉しい二人三脚

更新日:2019年3月14日


 原稿づくりは、ひとりで取り組んでいてはなかなか悩ましく辛いものです。わたしも、企業相手の仕事でライティングをしながら、思わぬところで原稿が行き詰まり、うなりながら頭を捻った経験が数え切れないほどあります。(笑)


 でも、隣人のちょっとした助言で、もつれた紐がするりと解けることもよくあることです。それが専門家であれば、初心者がつまづくポイントはわかっているので、そうした苦労は、ほぼ回避できるものです。


 なので、LOVE MY LIFE BOOKSが編集者の使命として掲げるのは、「あなたが人生を通して実感した、あなただけの思いを“あなたと一緒に”一冊の本に具体化していく」ことなのです。


 本づくりのスタート時点では、あなたの記したい思いはまだ漠然としていて、雲を掴むようなふわふわした状態かもしれません。でも、ひょっとすると「こんな本ができたらいいな」というイメージは、意外とあるのではないでしょうか?


 だから、わたしたちは、本づくりにおける編集者の仕事の9割は、作者に寄り添い、実現したいイメージを共有し、サポートすることだと思っています。原稿内容のやりとり、原稿整理、撮影にデザイン、印刷・製本のコントロールなど、編集にかかわるすべての作業は、最初から最後まで、つねに作者であるあなたとの二人三脚だと考えています。


 あなたが思い描く“つくりたい本のイメージ”から、その本をつくるのに必要な材料の掘り起こしや整理はもちろん、より楽しい本にするためのアイデアを互いに出し合い、議論しながら、あなたの本づくりに「とことんおつき合いすべき」と思っています。


 それはなぜかと言うと、「編集者のやりがいとは何か」を己に問うたとき、個人の思いに寄り添いながら、その人の人生にかかわる価値や喜び、愉しみを分かち合えるパートナーとなり得る仕事だと信じるからです。


 人生は一度限り。一期一会の出会いのなかで、一緒に心から愉しめる仕事をしたい。


 記録をまとめながら愉しめるということで、ひとつ面白いエピソードがあります。

 タイプライターの販売店を親子二代にわたり経営し、自らも古いタイプライターを蒐集されていた方がいました。「年齢的にもこれ以上集め続けるのはしんどく、長年集めてきたコレクションを手放すが、その前に自分なりのコレクションへの思いを記念に残しておきたい」という相談を受けました。その方はさすがタイプライターの販売が専門でしたので、コレクションを前にしたタイプライターの話はたいへん面白いものでしたが…


 さて、この話はちょっと長くなりそうですので、次回のブログでご紹介したいと思います。



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