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最も美しい文章 は「刑事訴訟法」

更新日:2019年11月23日


 美しい文章といえば、さまざまな文豪の名が思い浮びます。私は、森鴎外のファンなので「舞姫」などが好みです。森鴎外の「舞姫」は、女子高校生が読むと激怒すると言われています。まあ、主人公、身勝手ではありますので、お怒りもごもっともかと思います。ラストで、舞姫・エリスを裏切ることになる社会復帰の道を拓いてくれた恩人でもある友人に、ちょっと「憎い気持ちがある」という反省の気持ちも表現しています。そして出だしの「石炭をば早はや積み果てつ。」も分かってあげてください。「ああ、石炭が積み込まれてしまって、とうとう本当に出発だ」という感じでしょう。

 東京大学法学部の学生・平岡公威は、日本語で書かれた最も美しい文章は「刑事訴訟法」と感じていたようです。団藤重光教授の刑事訴訟法の講義のファンで、「刑事訴訟法の構造的な美しさに魅せられた」と言っていたそうです。

 法律は、裁判において表現の不備がなく「あらゆるケースを説明するため」さまざまなことを一つの文章に押し込み、難解な文章になっているようです。それを美しいと思える感覚は、天賦の才なのでしょう。

 その後、平岡公威はペンネームで「仮面の告白」「潮騒」「金閣寺」などの小説を発表し、その作品は「構造的な完璧さ」と評価されています。


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